リバイバルジャパン取材日誌
時代の空気、外の空気
私は、自分が育ってきた時代の空気が好きになれない。別に戦争中に育った訳ではない。昭和38年生まれで、家の中に次々と電化製品が入ってきた時代だ。田舎だったから都会とは数年タイムラグがある。
小学校に入る前、家の前の道路が未舗装で、雨が降ると水たまりが各所にできていた。その時代は、まだ好きだった。しかし、カラーテレビが普及して、「おはよう!こどもショー」などがテレビから流される時代になると、もういけない。なぜだか分からないが、朝から悪い物を食ったような感じになり、重い気持ちで学校に行っていた。「見てたお前が悪い」と言われればそれまでだが。
そして時代は「アイドル」全盛期、「スター誕生」を見ては「えっ、なんであの子をスカウトしないの!」と子供ながらに批評していた。思えば奴隷の売買に似ている。学校に行っても、テレビ番組やアイドルの話題ばかり。当時は「テレビが言ってたぞ!」が水戸黄門の印籠、福音的クリスチャンの「聖書」だった。そう、テレビが神の時代だった。
そうやって流れ込んできた言葉と映像の数々、安っぽい歌によって、心は決して健やかにはならなかった。別に暴力やセックスシーンだけではなく、子供を教育しようという意図でつくられた番組からも、何か変なものが流れてきていた。今、それを感じる。
会社の引っ越しをして、朝夕はおいしい空気を吸いながら自転車を走らせている。川のせせらぎ、鳥の声、空気の冷たさ、風の圧力、そういったものが心を元気にしてくれる。イヤホンでラジオを聴こうとしたが、自然を充分に味わえないことがもったいなくて、すぐにやめた。
それから実感するのは、自転車に乗る人に痔主はいないということ。これは、花が好きな人に悪い人はいない、という以上に確かなことだ。そこで予防のため、古い自転車のサドル部分だけいいものに替えた。中央がくぼんだヤツだ。
何か、わけの分からない話になってしまったが、時代の空気に汚染されず、外の空気を吸って生きよう、という話である。
最新の取材日誌
舟の右側は、こんな雑誌
牧会者が喜びを見出す雑誌へ
『ジャンルを大切にして聖書を読む』の読み方
新刊『私は、やります!』発売!
我に返る
舟の右側7月号 発売
- [2023]
- 12月
-
新・神を愛するための神学講座 水草 修治 著
定価:2600円+税 -
私は、やります! トム・S・レイナー 著 赤松 樹美子 訳
定価:1200円+税 -
私は教会のメンバーです トム・S・レイナー 著 赤松 樹美子 訳
定価:1000円+税 -
ジャンルを大切にして聖書を読む 渡辺 睦夫 著
定価:5000円+税 -
境界線(バウンダリーズ)増補改訂版 ヘンリー・クラウド、ジョン・タウンゼント 共著 中村佐知、中村昇 共訳
定価:2500円+税 -
あなたがずっと求めていた人生 ジョン・オートバーグ 著 中村佐知 訳
定価:2200円+税 -
さいこうのおとうさん クリス・トムリン、パット・バレット 作 ローナ・ハッセイ 絵 ホーバード・豊子 訳
定価:1500円+税 -
求道者伝道テキスト 鈴木崇巨 著
定価:750円+税 -
スモールグループから始めよう! ヘンリー・クラウド、ジョン・タウンゼント 共著 中村佐知、中村昇 共訳
定価:2000円+税 -
栄えに満ちた喜び D.M.ロイドジョンズ 著 尾山令仁 監修 武藤敬子 訳
定価:3000円+税