リバイバルジャパン取材日誌
バビロンの川のほとり
バビロンの川のほとり
そこで、私たちはすわり、
シオンを思い出して泣いた。
(詩篇137篇)
罪の結果、バビロンに捕囚となったユダヤ人たち。彼らの悲しみは、罪への悔恨や望郷の念、そして肉親を失った悲嘆など、様々なものがあっただろう。そんな彼らにバビロンの人々は「シオンの歌を一つ歌え」と余興を求める。
私たちも、罪の結果として、「バビロンの川のほとり」に座り込むことがある。心ならず、そこに居たくない場所。またそこでは、自分が信じているもの、大切にしているものを、遊びの道具として使われそうになる。
神は、そこに「70年」という年月を定めた。ユダヤ人たちが心から悔い改め、神への賛美を大切にし、エルサレムを最上の喜びとしていても、彼らをすぐに帰還させることはなかった。
また、帰還を果たしても、新たな神殿を造る作業は、様々な妨害と戦いつつ、忍耐しつつ、神殿造りだけに集中できない状況が続いた。
クリスチャン生活はよく、出エジブト(=救い)、荒野(=試練と訓練)、カナンの地への到着(=恵みによって生きる信仰の獲得)、というシーンで語られることが多いが、罪を犯したクリスチャン(あるいは何か大切なものが奪い去られたクリスチャン)が回復されていくプロセスは、このバビロン捕囚と帰還に相当するように思う。
今も、バビロンの川のほとりで涙を流しているクリスチャンは多くいるのだろう。
しかし、彼らもきっと帰還できる。幾ばくかの時間を経た後に。
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