リバイバルジャパン取材日誌
夏の楽しみ
連日の猛暑日。しかし、夏だからこそ楽しめるものがある。
私はそもそも、こういうギラギラした夏が好きである。(性格は、あまりギラギラしていないが…。)
夏だからこそ、かき氷が食べられる。
夏だからこそ、アイスクリームが美味しい。
夏だからこそ、薄着でいられる。
夏だからこそ、サウナに行かなくても汗がかける。今日なんか、自転車に乗っていると背中が熱くなって岩盤浴に行ったみたいだったぞ。
夏だからこそ、海や川で泳げる。
夏だからこそ、クーラーの涼しさが身にしみる。
先日、会社のスタッフが、出社前にどうぢてもマックシェイクが飲みたくなって、駅前のマックに向かったら閉まっていたそうだ。しかしあきらめきれない彼女は、出社前にどうぢても冷たくてゆるゆるしたものを口の中に入れたくて、コンビニに駆け込み、ソフトクリームを買ってスーツのまま頬張ったそうな。(想像すると、ちと怖い)
そしてその話を聞いたもう一人のスタッフも、マックシェイクが飲みたくなって、その日か翌日の夕方、マックに入ってマックシェイクを注文したという。
その二人の行状を、あとで別のスタッフから聞かされた私の頭にも、「マックシェイク」という言葉が深く刻み付けられた。そして一人でマックに入り、あろうことか「マックシェイク一つ」と注文してしまった。もう25年もマックシェイクなぞ飲んだことがないというのに! 店員さんから、「種類は何になさいますか?」と問われたが、店頭メニューの見方がよく分からない。入り口に「ヨーグルト味のマックシェイクをどうぞ!」とかなんとか書いてあったのを思い出し、「よ、ヨーグルト」と返答。「100円になります。」(これ、外国人に日本語を教えるとき難しいぞ。「あのヨーグルト、100円になるんですか?」)
そして、出てきたマックシェイクを見て驚いた。小さい…。それに、コトッと置くな。あの若かりし頃に飲んだマックシェイクは、もっと大きかったぞー。水滴を垂らしながら、ドンッて置いてくれたぞー。(まあ、そのぶん高かったけど。)
さらに吸って驚いた。スースー吸える。あの頃のマックシェイクは、ほっぺたの筋肉が攣るほど飲むのに苦労したぞー。 みんな、ムンクの「叫び」のような顔をして飲んでたぞー。
ともあれ、典型的な営業戦略が、わが社のスタッフの行動パターンによって現出されたわけだ。一人(リーダー)が「マックシェイクが飲みたい!」と意味も無く叫び、それにフォロワーが付き、25年もマックシェイクを飲んでいなかったおじさんにまでシェアを拡げる。テレビでは、「ビールが飲みたーい!」「旅行に行きたーい!」「3D画像が見たーい!」と叫んでいる。
全国のクリスチャンが、本気で「神を礼拝したーい!」と叫べば、フォロワーもつくだろう。少なくとも、むかし教会学校に行っていた人、ミッションスクールに通っていた人の渇きを喚起するかもしれない。言葉には力がある、というのはこういうことである。
なお、人は、本当に思っていることを口にしたとき、声帯以外の各部位も共振し、相手の心に届く声になるという。心にもないことを言えば、上っ面な、まさに口先だけの声となり、人の心には届かない。説教も、自分が「アーメン!」と言えることを語らないと、会衆の心には届かないということだ。
あれ、夏の楽しみから、説教論になってしまった。おじさんはすぐに説教をしたがる。
ついでにリーダー論を言えば、ドラッカーの言葉だったか、「リーダーとはフォロワーがいる人」。付いてくる人がいなければ、リーダーではない。構造上、そういうことだ。
そしてリーダーを育てるというのは、トップリーダーが本気で信じていることを本気で信じられる人を育てること。本気・本音の言葉が連鎖して、各リーダーにもフォロワーが付く。ビジョンは末端まで共有されていく。それが、リーダーシップを発揮する、ということになる。
しかし、「教会にはビジョンが大切だ」と言ってビジョンを掲げても、主任牧師がそれを信じ切っておらず、どこかから借りてきたようなビジョンであるならば、その言葉には力が無く、フォロワーも付かない。
また恐いのは、リーダーが間違ったビジョンを信じ切ってしまうこと。ヒトラーなど間違ったビジョンを信じ込んでいたが、その言葉には人の心を揺り動かす力があり、全ドイツ国民が付いていった。
私たちのトップリーダーは、神の国の王イエスである。王が掲げるビジョンと牧師の掲げるビジョンが一致しているのかどうか、それは常に吟味しなければならない。そして「アーメン!」であれば、心を尽くして従うことだ。
以上、欧米型リーダーシップ論。日本人の場合、「言葉ではなく背中で引っぱる」という部分もあり、リーダーの本気度を行動で見ていく要素が高い。
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