リバイバルジャパン取材日誌
続・みちのくひとり旅
青森での取材を火曜日に終え、途中で一泊した。東京まで突っ走るのは体力的に無理だと判断したのと、宮沢賢治のふるさと花巻と『遠野物語』で知られる遠野に行ってみたかったのだ。
青森を午後1時半頃に出てカーラジオをつけると、民主党・代表選の真っ最中だった。小沢一郎氏と菅直人氏がそれぞれ15分間のスピーチをしていたが、言葉の力で言うと小沢氏に分があった。それはまた、信念の差とも言える。菅氏は、野党時代にはとても言葉に力のある人だったが、総理となってからはそれが弱くなっている。批判する言葉が強い人、必ずしもビジョンを語る力が強い訳ではない。
ともあれ、この国の総理を決める選挙に神の介入と導きがあるようにと祈らされ、投開票は小沢氏の地元岩手のサービスエリアで観ていた。
花巻のインターを降り、午後4時50分、宮沢賢治記念館にすべり込む。5時の閉館だったが10分ほど延長してくれ、親切な館員の方が横について解説してくれた。帰り際、ぜひもう一度来てください、と何度も言われたが、そうそう行けるものでもなく、申し訳なかった。写真は花巻の夕暮れ。
ビジネスホテルを取った北上市に着き、妻に電話。
妻「どう、みちのくひとり旅は?」
私「取材もとても良かったし、さっきは宮沢賢治記念館にも行ってきたよ。東北はいいねー」
妻「いいなー。私も行きたかったなー」
私「ばかやろう。そんなことしたら、みちのくひとり旅じゃなくなるじゃないか!」
翌日は、民話のふるさと遠野に足を延ばす。空は快晴。途中、里山の風景に懐かしさを覚える。
この遠野は、おしらさまという神が祀られ、カッパ伝説や座敷童の民話などが多くある土地だ。神道や仏教と言うよりは、民俗信仰が盛んな、日本古来の宗教心が強い。もちろんそこには悪霊の働きも強くあるのだが、この土地でキリストを伝えるにはどうすればいいのだろう、十字架のある西洋風の教会堂は似合わないよな、などと想う。
しかし、遠野の自然と風景には本当に心が癒された。川べりに立ち深呼吸をすると、夏の最後の薫りがした。
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