リバイバルジャパン取材日誌
教会学校のことなど
今週のリバイバルジャパン10月2日号の特集は「子供ミニストリー」。北海道の札幌キリスト福音館のサマーキャンプと、今年2月に沖縄で講演をしたビル・ウィルソン氏のメッセージを掲載した。それぞれ、とてもインパクトのある内容だと思う。
読者の方からは、よく「教会学校の特集をやってください」と言われる。確かに、教会学校に関わっているクリスチャンの方は多い。そして、子供たちにどう福音を伝え、また導いていけばよいのか、悩んでおられる。教会学校に来ているのがクリスチャン子弟たちだけ、というケースも多いようだ。そういった方々の要望にお応えしたいのは山々である。
ただ、私が強く思うのは、クリスチャンホームの場合、子供に聖書を教えるのは親の役目である、ということ。親は子供に生き方を教える責任がある。であれば、特に父親が聖書を用いて生き方の基本を事あるごとに子供たちに説いて聞かせるべきであり、教会学校はそれを補助していけばいい。教師の負担も軽くなる。
親が聖書を教えると言っても、注解書を読んで教案に則って、ということではなく、「神を愛し、隣人を愛する人になる」ということ。そのための具体的な方法を示していく。神の素晴らしさを伝え、神を礼拝する心のあり方、態度を教えていく。また、罪を犯したときに神に向かう方法、人に謝罪する方法を教えていく。ホームスクーリングということでもなく、一般の学校に通っている我が子が、いかに未信者の中で逞しく生きていけるかを教える。
しかし現状は、親が子供の霊的教育を放棄し、教会学校に丸投げになっているケースが多い。教会学校の教師に対して文句を言ったり、陰で教師批判を行うこもとある。しかし考えてみれば、子供を育てたことのない大学生の教師たちが、どれだけ子供の霊的ケアをできるというのだろうか。それは、重すぎる荷であるし、分を超えて担うべきでもない。
ということで、いずれ、家庭でどう子供たちを教えていけるか、という特集を組んでみたい。
また、未信者の子供たちに伝道をすることも、伝道された子供にとっては、その時点で大きな重荷を担うことになる。この異教社会では、親が行う宗教行事、地域社会の宗教行事が重くのしかかる。子供にとっては、いつも親の目を気にしながら教会に行かなければならないし、友人関係では「仲間はずれ」が何より恐ろしい。だから、クラブで友人関係が作られる中学生になると、教会を離れてしまう。
子供のことを考えるなら、親から救いに導く、というのが一番いいはずだ。子供は導きやすい、というのはクリスチャン側の論理である。子供を導くと同時に親にもしっかりとアプローチする、むしろお父さんから伝道する、というかたちをどのようにして生み出していけるだろうか、と思う。本誌としても、その方向で探っていくつもりである。
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