リバイバルジャパン取材日誌

自分を愛すること

更新日：2012年9月18日

自分を愛することは難しい。

それは私たちが、自分自身をパーツ分けして判断しているからだ。目、鼻、口、眉毛…、体の各部分。ここは良いけど、あそこは駄目、と自己分析し、その一つ（あるいは複数）の「駄目」と判断した部分が心の大半を占め、全体としても「駄目」という判断を下してしまう。いわゆるコンプレックスというもの。パーツ分けして判断するという心性はフェチズムにも近い。

化粧品会社などの販売戦略、あるいは欧米型の思考パターンなのかもしれないが、私たちは自分に対しても、また他者に対しても、まずは各部分に分けて判断し、それを持ち寄って総合的な判断を下す傾向が強くなっている。それは能力に対してもそうで、英数国理社と分けて点数を付け、総合判断を下す。そして一つができないことが大きなコンプレックスになったりもする。

それでも他者（異性）に対しては、比較的まずは全体的な雰囲気から好きになることができる。丸ごとで愛せるようになり、あばたもえくぼになる。親の子に対する愛もそうだ。

「それはあなたが私の内臓を造り、母の胎のうちで私を組み立てられたからです。」（詩篇１３９編１３節）

私たちが体の一部を整形した場合、あるいは神が望んでいない能力を無理やり付けてしまった場合、全体として何か歪（いびつ）な雰囲気を醸し出してしまうのだろう。つまり、形を整えると書く整形が、全体の形、バランスを崩すことに繋がる。

自分自身を丸ごとで愛せるようになれると、心が楽になり、人生も楽しくなる。

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