リバイバルジャパン取材日誌
憎まれる信仰者
創世記4章に、神がアベルのささげ物に目を留めて、カインのささげ物には目を留められなかったことが書かれている。なぜカインのささげ物は退けられたのか、ヘブル書11章は、「信仰によって、アベルはカインよりもすぐれたいけにえを神にささげ、そのいけにえによって彼が義人であることの証明を得ました。」と記す。カインは嫉妬に駆られ、弟アベルを殺してしまう。
イエスは、このアベルに関して次のように言及している。「それは、アベルの血から、祭壇と神の家との間で殺されたザカリヤの血に至るまでの、世の初めから流されたすべての預言者の血の責任を、この時代が問われるためである。」つまり、アベルは預言者の一人に数えられていて、その預言者の系譜はイエス・キリストにつながり、イエスもパリサイ人や律法学者の嫉妬を買って殺されてしまう。
イエスは自らを神へのささげ物とし、それが受け入れられた。アベルにしても主イエスにしても、何故それほどまでに憎まれたのか、殺されるほど憎まれる理由があったのかと不思議に思うが、「神に受け入れられた人」というのは、受け入れられなかった人にとって、殺しても殺し足りないほど憎い存在となるのだろう。たぶんそれは原初的な憎しみであって、合理的な説明はつかないものだと思う。ステパノもそのようにして殺された。
キリスト者には、こう言われている。「あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。」(ローマ12:1)私たちが、この体を神にささげ、それが受け入れられるなら、世は私たちを憎むようになる。迫害するようになる。ヨハネの福音書15章18-20節で言われているとおりである。
私たちはアベルの系譜に連なる者となるのか、カインの系譜に身を置いてしまうのか、その選択が、この「ささげ物」にかかっている。日本の文化に合わせて宣教しようとする試みも大切だが、自分自身を神にささげているのか、神はそれを受け入れてくださっているのか、それがあってこその宣教だと言える。
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